こちらは、いくつかの畑から良質なシャルドネのみを選別して作られた白ワインです。外観は、グリーンがかった澄んだ色合い。レモン、ライム、グレープフルーツ等の柑橘系のフレッシュなアロマに、ほのかにローストアーモンドのニュアンス。上品でイキイキとした酸味が美しく、華やかな印象です。口当たりは優しくも、ボリューム感を程よく感じる洗練されたシャルドネです。
合わせるお料理は、あっさりとした口当たりのお料理がおすすめです。フレッシュ有機野菜のサラダ、鶏肉の唐揚げとレモンソース、新鮮な魚介料理などがオススメです。
フィリップ・ブズロー
ブズロー家は畑や醸造設備と共に、1995年以降、村の中央にあるシャトー・ド・シトーも受け継いできました。このシャトー(城)は1098年シトー派の修道士によってここでワインが造られて以来、現在までその建物が守られています。
残念ながら城は2005年に売却され現在ホテルとなっていますが、現在も城の前に広がる畑を所有しています。
現当主フィリップ・ブズロー(先代と同名)は2006年にドメーヌを受け継ぎました。
拠点のあるムルソーを中心に、北はアロース・コルトンから南はサントネまで5村18.0haに広がる畑から21種のワインを生産しています。
所有畑にはムルソー1級の御三家ともいえる“ぺリエール(Perrieres)“、”ジュヌヴリエール(Genevrieres)”、“シャルム(Charmes)”のすべてを所有、またピュリニー・モンラッシェの1級シャン・ガン(Champ Gain)も所有しています。
さらに、シャトー・ド・シトーの区画にあるモノポール(単独所有畑)※ヴュー・クロ・デュ・シャトー・ド・シトー(Vieux Clos du Chateaux de Citeaux)や、村名の優良畑レ・グラン・シャロン(Les Grands Charrons)を所有するなど、ムルソーを代表する作り手です。
栽培については厳格なリュットレゾネを実施しており化学肥料や除草剤、殺虫剤などは一切不使用です。リューディ毎に異なる個性を純粋に表現することを心がけ、古き良き自然、生態系や人に影響を与えない持続可能な栽培を実践しています。
これは「星の王子様」で有名なサン=テグジュペリの「この地は先祖から受け継いでいるのではない、未来の子供達から借りたものだ。」という言葉を大切にしているからです。
また、畑の個性を活かす為に新樽比率は低く抑えています。2013年からは天然酵母で発酵させています。そのおかげでブズローのワインは純粋な畑のテロワールを素直に感じることができます。
生産の6割はフランス国内で消費され、またパリの3つ星ピエール・ガニャールやアルザスの2つ星ル・クロコディール等、著名なレストランでも採用され、デキャンター誌、ギ・ド・アシェット誌の常連となるなど、毎年高く評価されています。
※ヴュー・クロ・デュ・シャトー・ド・シトー(Vieux Clos du Chateaux de Citeaux)……「ヴュー・クロ」は、「古い区画」を意味します。クロ・ヴージョともなら古く1100年頃が起源です。
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