南西向きの畑で粘土と石灰が土壌。格付け1級の畑の内、所有面積は約0.4ヘクタール。1970年に植樹された区画のぶどうを使用します。すべて手作業で収穫を行います。
ぶどうを圧搾後、ピジャージュとモンタージュを軽く行いながら、約20日間かけて天然酵母によって醸造されます。樽を使用し約12カ月間熟成された後、さらに別の樽に移し替えて3～4カ月熟成されます。(内15～20%が新樽)

鮮やかなルビー色で透明感がある美しい色合いです。イチゴ、チェリー、ラズベリーなどの赤い果実の奥行きがあり、豊かな香りと甘いスパイスの香り。上質なタンニンは力強く、味わいの凝縮感が素晴らしい仕上がりです。酸味とタンニン、果実味などすべての要素が一体となり、素晴らしい力強さを備え、フィネスに満ちた赤ワインです。

合わせるお料理は、牛肉やラム肉のグリエや赤ワインソース添え、スパイスを効かせた鶏肉のローストによく合います。大皿料理では、牛肉とキノコやガーリックを効かせたカレー風味のパエリアなどが意外とよく合います。もちろん、ブルゴーニュ産のウォッシュチーズで有名なエポワスやラミ・デュ・シャンベルタンなどもおすすめです。

ブルゴーニュ地方で有名なコルトンの丘の麓に広がる小さなワイン産地“ショレイ・レ・ボーヌ”。アルノーは、この地に本拠地を置き5世代にわたり家族経営を続けているワイン生産者です。
1935年、当時の当主であったルネは、父親のアルフォンスから事業を引き継ぎ、ぶどうを育てていました。この頃は栽培したぶどうをボーヌのネゴシアンへ販売をしていました。約10年後、自宅にセラーと醸造所を設立しました。

1960年、彼の5人の息子の内2人(ミシェルとレミー)がワイン事業に参加します。その後、彼らはいくつかの村(サヴィニー、ボーヌ、アロース=コルトン、ペルナン=ヴェルジュレス、エシュブロンヌ)の区画を取得していき、所有畑を約20ヘクタールまで拡大し、ワイン事業を発展させていきました。

2008年にドメーヌの当主はパルカルへ完全に引き継がれました。妻のカロリーヌも事業に加わり、ワイン管理部分を担当しています。このころまでは収穫したぶどうの一部はネゴシアンにもしていましたが、100%ドメーヌ元瓶詰めすることに決めました。新しい高性能設備に投資し、伝統的なノウハウと新しい技術を組み合わせて高品質のワインを提供することが可能になりました。

近年ではオードリーとジャン=バティストがワイン事業に加わり、さらに彼らの子供たちもワイン事業に参加をしています。フランス内外での豊富な経験を積んだ彼らは、新しいぶどう栽培技術を導入し、輸出販売を展開しています。彼らは自分たちの伝統とテロワールを大変尊重しています。さらに、近年の気候問題、環境問題にも意識を向け、HVE(高環境価値認証)の最高レベル3の認証も取得しました。生物多様性の奨励と環境保護の精神を持ちながら、家族の伝統を守り、発展し続けています。