ビオロジック農法に尽力を注ぐ生産者が手掛けるフレッシュで華やかな香りのエレガントなシャンパーニュ
Bassuet(バシュエ)と Bassu(バシュ)の2つの畑から収穫されたシャルドネ100%で造られています。ベースワインは2019年が55%、永続的ヴァン・ド・リザーヴを45%使用。
明るいゴールド色の外観で、きめ細やかは泡はフレッシュな仕上がりです。香りは美しい白や淡い色の花のフローランスな印象。口に含むと、非常にエレガントで、わずかにクリーミーなテクスチャーと、口の中の美しいミネラルが余韻の最後までフレッシュな印象を残します。
パスカル・ドケ
「以前から有機栽培に興味があり、リュット・レゾネを始めていた。しかしテロワールがもつ特徴を全て表現するためには“ビオロジック農法”での栽培が必要だった」。
独立して他の制約を受ける事がなくなったパスカルは、直ぐに全ての畑をビオロジック農法に転換。2001年には除草剤の使用を一切撤廃。畑の状態が安定するのを待って申請を行い、2010年にはビオロジック認証を取得しました。
ドケでは、パスカル氏の親が所有している畑と、パスカル氏が所有する畑があります。2名が所有する畑の合計は8.69haで、父側の所有権の関係でRMにはなりません。しかし、全区画の栽培はパスカル氏が全てしており、実質RMと同じ哲学で栽培を行っています。"
ビオ栽培におけるパスカル・ドケの哲学
2010年ビオロジック栽培の認証(AB)取得。父から畑を受け継いだと同時に、それまで使用していた除草剤を2001年の段階で一切排除しました。2007年にビオロジックの認証を申請し、3年の移行期間を終えて、2010年の収穫から「ビオロジック栽培の認証=AB」取得、瓶熟を経て2014年よりABラベルにて販売リリースをしています。
植物層との共存による複合的なビオトープの形成
パスカル氏は、土を耕し土壌を健全に保ち、必要な植物を共存させることでブドウ樹とのバランスを取る事が重要と考えます。2001年に除草剤の使用を止めてから、表土にしか張っていなかった根は、2年後には40センチ地中に張り、2006年にはさらに地中深くまで行き届くようになったと語ります。パスカル氏の畑にはハコベやウマゴヤシなど、現在数種類の植物が共存し、土壌を活性化させると同時に、ブドウ樹と自然界の生態系がバランスよく補完し合う栽培方法を取り入れています。複合的なビオトープの形成は、結果、銅や硫黄の使用を削減する事に繋がります。トラクターは、軽量で燃費の良い円盤耕作機を使用。土が流れないよう、あまり深くまで耕しません。乾燥した年は表面の雑草の根を切り、ブドウに水分が行き渡るようにしています。こうしてその年の天候などにより適宜耕作方法を工夫し、パスカル氏の畑はフカフカの生きた土壌が作られています。
シャンパーニュ・ビオロジック協会会長等歴任
シャンパ―ニュでビオ栽培を行う先駆者的生産者により設立したシャンパーニュ・ビオロジック協会の会長を2016年3月~2022年12月まで6年9カ月に渡り歴任したパスカル氏。同時にぶどう栽培家組合理事、フランス農業ビオロジック連盟およびフランス・ヴァン・ビオの幹事を担い、シャンパーニュ地方の次世代へのビオ栽培の育成、伝播に尽力しています。
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