酸味やミネラルのバランスが良く、芳醇でエレガンスに満ちた赤ワイン
ぶどうを圧搾後、ピジャージュとるモンタージュを軽く行いながら、約20日間かけて天然酵母によって醸造されます。樽を使用し約12カ月間熟成された後、さらに別の樽に移し替えて3~4カ月熟成されます。(内15~20%が新樽)
深みのあるルビー色の外観。ラズベリー、ブラックチェリー、野イチゴ、レッドカランドなどの赤黒系果実が凝縮したような香り。加えてコショウ、ナツメグなどのスパイスが組み合わされた印象で繊細な香り。数年の熟成をすると、砂糖漬けのフルーツの香りへと変化し、より複雑性を増していくポテンシャルを持っています。
また、どこか親しみやすくチャーミングな一面も持っています。ボリューム感と力強さを兼ね備え、コクのある味わい。酸味や上品なミネラルと一体となり味わいのバランスが、とても美しい仕上がり。力強く、芳醇で、エレガンスに満ちた赤ワインです。
合わせるお料理は、燻製鴨肉のサラダや、パテ・ド・カンパーニュ、ローストビーフ、牛肉の赤ワイン煮込み、サーモンのパイ包み焼き、牛肉とトマトのすき焼きなどがおすすめです。濃厚なウォッシュチーズやブルーチーズなどもよく合います。
ドメーヌ・アルヌー・ペール・エ・フィス
1935年、当時の当主であったルネは、父親のアルフォンスから事業を引き継ぎ、ぶどうを育てていました。この頃は栽培したぶどうをボーヌのネゴシアンへ販売をしていました。約10年後、自宅にセラーと醸造所を設立しました。
1960年、彼の5人の息子の内2人(ミシェルとレミー)がワイン事業に参加します。その後、彼らはいくつかの村(サヴィニー、ボーヌ、アロース=コルトン、ペルナン=ヴェルジュレス、エシュブロンヌ)の区画を取得していき、所有畑を約20ヘクタールまで拡大し、ワイン事業を発展させていきました。
2008年にドメーヌの当主はパルカルへ完全に引き継がれました。妻のカロリーヌも事業に加わり、ワイン管理部分を担当しています。このころまでは収穫したぶどうの一部はネゴシアンにもしていましたが、100%ドメーヌ元瓶詰めすることに決めました。新しい高性能設備に投資し、伝統的なノウハウと新しい技術を組み合わせて高品質のワインを提供することが可能になりました。
近年ではオードリーとジャン=バティストがワイン事業に加わり、さらに彼らの子供たちもワイン事業に参加をしています。フランス内外での豊富な経験を積んだ彼らは、新しいぶどう栽培技術を導入し、輸出販売を展開しています。彼らは自分たちの伝統とテロワールを大変尊重しています。さらに、近年の気候問題、環境問題にも意識を向け、HVE(高環境価値認証)の最高レベル3の認証も取得しました。生物多様性の奨励と環境保護の精神を持ちながら、家族の伝統を守り、発展し続けています。
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