古酒のスペシャリスト「ルモワスネ」が手掛ける蔵出し3本セット
グラン・エシェゾー・1982・ルモワスネ・ペール・エ・フィス
ブルゴーニュのコート・ド・ニュイ地区、フラジェ・エシェゾー村にある特級畑。
フラジェ・エシェゾー村は、銘醸地として知られるヴージョ村やシャンボール・ミュジニー村、ヴォーヌ・ロマネ村に隣接しています。
多くの作り手が所有しているエシェゾーも有名な特級畑ですが、このグラン・エシェゾーは、数十件の少ない作り手が少しずつ所有しています。代表的な作り手として、D.R.C.、ルシアン・ル・モワンヌ、モンジャール・ミュニュレ、ロベール・シュルグなど。
ブルゴーニュの特級畑の中でも特に品質の安定感があり、最上級のフィネスを備え、長期熟成による複雑味、凝縮した果実味、繊細な酸味といつまでも続く余韻が一体となる贅沢な味わいです。
ブルゴーニュのコート・ド・ニュイ地区、ジュヴレ・シャンベルタン村にある9つある特級畑の1つ。
特級畑のシャンベルタンと共に、この村を代表するワイン。630年にブルゴーニュ大公がベーズ修道院に畑を寄贈し、修道院の僧侶がブドウを植えたことから始まります。
骨格がしっかりとして、力強い味わいのワインに仕上がります。凝縮された果実味や香りは若い時は豊富で厳格なイメージです。数十年の熟成を経て、上質なフィネスを放ちます。芳醇な香りと深い味わいにはさらに複雑味が増して最上のワインに仕上がります。
オスピス・ド・ボーヌとは、1443年に大法官二コラ・ロランによりフランス・ブルゴーニュ地方ボーヌに設立された歴史のある慈善病院です。二コラ・ロランは数世紀にわたってオテル・デューが存続できるよう、自らの幅広い医療制度の知識を注ぎ込み、ローマ教皇庁の宗教的な庇護のもとに置き、税金を免れました。またブドウ畑や農園、森林を寄進しました。1457年にギユメット・ルヴェルニエが最初にブドウ畑の寄進をして以来、この伝統は続いています。その畑は各生産者に委託され、ワインが作られます。そのワインはほとんどが1級畑と特級畑です。毎年11月の第3日曜日にオークションに掛けられ、その売り上げは病院の維持費や運営に使われます。
そのオスピス・ド・ボーヌでオークションにかけられたワインをルモワスネが醸造し、50年以上寝かせてからリリースされた貴重な1本です。
ルモワスネ・ペール・エ・フィス
1879年創設と長い歴史を持ち、ボーヌ市街に拠点があります。
前当主ローラン・ルモワスネ氏は卓越したテイスティング能力を買われ、フランス最大のワインショップ「ニコラ」のクルティエを長年務めるなど業界では有名でしたが、後継不在の為、2005年にアメリカの投資家、エドワード・ミルシュテイン氏へ経営を譲渡。彼はワイン収集家としても名高く、同社にとって最善の選択でした。
副社長にはルイ・ジャド社の重役だったベルナール・ルポルト氏を迎え、経営を一任。現場統括は先代から仕え、全てを熟知したジャック・ルソー氏。醸造部門は著名な女性醸造家、クローディ・ジョバール氏を迎えるなど万全を期しています。
ブルゴーニュで慣例の重量買い取りではなく、畑面積で契約しており、これは高品質なぶどう造りを継続して行う為の最善策です。
BIVB(ブルゴーニュワイン委員会)の紹介によるとルポルト氏はワイン界のミック・ジャガー的存在であるとか。完全主義者でロックン・ロール。彼独特のパーソナリティがブルゴーニュにもっと以前から存在していれば、ブルゴーニュワインには全く別のイメージが生まれていただろうとも綴られています。高級ワインにはユーモアが備わり、その卓越した性質にはよりリラックスした色合いが付加されていたかもしれないとも。
彼はネゴシアンとドメーヌの長所を上手く融合させた体制を理念としています。2005年就任時、僅か2.5haだった所有畑を、約15.0haまで広げ、そこには有機栽培を採用するなど、高い理想を実現できる絶大な資本は大きな武器です。
強大な資本と卓越したマネージメント能力の持ち主がタッグを組んでおり、これはブルゴーニュ最強と言っても過言ではありません。これからもブルゴーニュの古い体制に少しずつでも新しい風を吹き込んで、消費者が喜ぶ改革を行っていくことでしょう。
また、ルモワスネといえば蔵出しの古酒が有名です。ブルゴーニュは飲み頃を迎えてからでなければ真価を発揮しないという理念のもと、地下セラーで十分に寝かせられたワインは出荷前に丁寧に状態確認が行われます。そして澱引され、目減りしている分は同じワインを足してリコルクされます。最後にきれいなラベルを身に着けて最高の状態で出荷されて行きます。
長期熟成ワインをお楽しみいただくにあたって
<美味しく飲むために>
ワインは熟成の過程で、澱(オリ)と呼ばれる不溶性の沈殿物が形成されます。もともとはワインに溶け込んでいた自然の成分が長い年月を経て固形化したもので、人体への影響はございませんのでご安心ください。口当たりは良いものではないためグラスに入らないようにしてお召し上がりください。到着後1週間ほどボトルを立てて保管していただきますと、澱を瓶底に集めることができます。
<抜栓について>
ワインの理想的な保管条件は大変湿度が高いため、長期保存されたワインはコルクにカビが見られる場合がありますが、中身には影響はないためよくふき取ってからお召し上がりください。長期熟成ワインのコルクは、通常より柔らかくなり抜栓時に折れやすくなることがあります。ゆっくりと丁寧に引き上げるように抜栓してください。抜栓後は澱が舞い上がらないようゆっくりグラスにお注ぎください。
<味わいについて>
ワインは同じ銘柄、同じヴィンテージであっても1本1本味わいが多少異なります。これはワインが瓶詰めされた後に起こる瓶内熟成の差によるものです。
<熟成による目減りについて>
長期保管されたワインには、熟成の過程により漏れた形跡がないにもかかわらず、少量ですが、瓶詰めした当時より液体が少なくなり、商品ラベルに記載の容量に満たない場合がございます。これはワインを美味しく熟成させるため、ゆっくりと空気と触れ合うコルクを使用していることで起こる熟成の結果です。
<ご購入について>
長期熟成ワインはこのような性質上不安定な要素が多く、大変デリケートな商品であるため品質や味を保証することが難しいことをご理解の上ご購入くださいますようお願い申し上げます。ご購入前にご質問やご不明なことがございましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。
<商品お届け後の取り扱いについて>
ワインの品質保持のため年間を通じてクール便でお届けしております。お受取り後は、開封しワインセラーなどに保管してください。開封せずに室温で長時間放置されますと、保冷車からワインを運び出した際の急激な温度変化により、瓶の内部が膨張し液漏れが生じたり、ボトル表面に結露が発生しラベルが傷む等、劣化の原因となります。特に真夏はこのようなリスクが高まりますのでご注意ください。お届け後のお取り扱いにおける劣化や破損に対する補償(交換・返品)は致しかねます。
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