アルヌーが本拠地を置いているショレイ・レ・ボーヌの畑。所有面積は約8ヘクタール。1947～現在まで、様々なタイミングで植樹を行い、古樹から樹齢1年のものまで存在しています。泥灰土石灰岩の沖積土壌があり、鉄分のニュアンスを含む土壌です。すべて手作業で収穫を行います。

ぶどうを圧搾後、ピジャージュとるモンタージュを軽く行いながら、約20日間かけて天然酵母によって醸造されます。樽を使用し約12カ月間熟成された後、さらに別の樽に移し替えて3～4カ月熟成されます。(内10が新樽)

外観は活力があり、きれいなルビー色です。グリオットチェリー、ラズベリー、ブラックベリーの様な赤黒系果実の香りがはっきりと前面にでています。後味に軽くスパイシーな印象。しなやかな口当たりで十分なタンニンと程よい酸味がマッチし、全体をより美しくまとめています。さらに余韻も十分長く感じ、生命力にあふれる力強さと、繊細でエレガンスな一面を兼ね備えた上質な赤ワインです。

こちらは様々なお料理に合わせて楽しむことができます。シャルキュトリーや鶏肉のロースト、クリスピーチキン、牛肉や魚介のグリル、スパイスを効かせた豚ロースのソテー、ボロネーゼパスタ、チーズたっぷりのトマトソースピザ、春巻き、チーズの盛り合わせなど、ぜひ多彩なお料理と合わせてみてください。

ブルゴーニュ地方で有名なコルトンの丘の麓に広がる小さなワイン産地“ショレイ・レ・ボーヌ”。
アルヌーは、この地に本拠地を置き5世代にわたり家族経営を続けているワイン生産者です。
1935年、当時の当主であったルネは、父親のアルフォンスから事業を引き継ぎ、ぶどうを育てていました。この頃は栽培したぶどうをボーヌのネゴシアンへ販売をしていました。約10年後、自宅にセラーと醸造所を設立しました。

1960年、彼の5人の息子の内2人(ミシェルとレミー)がワイン事業に参加します。その後、彼らはいくつかの村(サヴィニー、ボーヌ、アロース=コルトン、ペルナン=ヴェルジュレス、エシュブロンヌ)の区画を取得していき、所有畑を約20ヘクタールまで拡大し、ワイン事業を発展させていきました。

2008年にドメーヌの当主はパルカルへ完全に引き継がれました。妻のカロリーヌも事業に加わり、ワイン管理部分を担当しています。このころまでは収穫したぶどうの一部はネゴシアンにもしていましたが、100%ドメーヌ元瓶詰めすることに決めました。新しい高性能設備に投資し、伝統的なノウハウと新しい技術を組み合わせて高品質のワインを提供することが可能になりました。

近年ではオードリーとジャン=バティストがワイン事業に加わり、さらに彼らの子供たちもワイン事業に参加をしています。フランス内外での豊富な経験を積んだ彼らは、新しいぶどう栽培技術を導入し、輸出販売を展開しています。彼らは自分たちの伝統とテロワールを大変尊重しています。さらに、近年の気候問題、環境問題にも意識を向け、HVE(高環境価値認証)の最高レベル3の認証も取得しました。生物多様性の奨励と環境保護の精神を持ちながら、家族の伝統を守り、発展し続けています。