コルトン・シャルルマーニュ・特級畑・2018・ルイ・ジャド
モンラッシェとともに世界最高峰の白ワインの双璧コルトン・シャルルマーニュ。ルイ・ジャド社が1914年から所有する最も古い畑の一つ。僅か2ヘクタール弱の区画で、土壌は茶色の石灰岩。底土は主に泥灰土石灰岩で構成されています。水はけが良く、南向きで日照条件が理想的に整った土壌から、力強さと芳醇さ、ミネラルを伴う引き締まったボディの素晴らしいコルトン・シャルルマーニュを生み出しています。
収穫は丁寧に手摘みで行われます。ぶどうは優しく圧搾され、樽の3分の1が新樽で発酵されます。熟成は瓶詰めの準備の前に、細かい澱の上で約15カ月続きます。

ルイ・ジャドは、その所有形態に応じて、「エリティエ・ルイ・ジャド」、「ドメーヌ・ルイ・ジャド」、「ファミーユ・ガジェ」、「デュック・ド・マジェンタ」などに分かれています。こちらのコルトン・シャルルマーニュは、ジャド家が代々継承してきた由緒ある自社畑から生まれる「エリティエ・ルイ・ジャド」のエチケットです。

ピュリニー・モンラッシェ・1級畑・クラヴォワヨン・2015・ルフレーヴ
世界最高級の白ワインを生み出すブルゴーニュの造り手“ルフレーヴ”。
ルフレーヴはモンラッシェ、バタール・モンラッシェ、シュヴァリエ・モンラッシェ、ビアンヴニュ・バタール・モンラッシェの4つの特級畑と、ピュリニー・モンラッシェに1級畑を含むおよそ25haものブドウ畑を所有する大ドメーヌですが、その大部分を特級畑と1級畑が占めています。

ルフレーヴで特筆すべきことは、やはりビオディナミによるブドウ栽培です。
80年代末、ブドウ畑の状態に疑問を抱いたアンヌ・クロードは、地質学の専門家であるクロード・ブルギニヨンの講義を聞いたのがきっかけで、ビオディナミに移行し始めます。故フランソワ・ブーシェの指導のもと、天体の運行に従って農作業を行い、自然界の物質から作られた特種な調合物で土壌の活性化を図る、ビオディナミ農法を実践し、現在ではブルゴーニュにおいてビオディナミの先駆者として知られています。

クラヴォワヨンの畑はピュセルの隣に位置し、その先にはビアンヴニュ・バタール・モンラッシェやバタール・モンラッシェが地続きに広がっており、標高もほぼ同じところに位置する1級畑です。隣にはピュセル、上にはフォラティエールという絶好の場所にありますが、表土はやや厚めで、日当たりが良く、石が熱を持って温かさを保つため、この2つの1級畑と比べるとよりリッチな性格を帯びるのが特徴です。

モンラッシェ・特級畑・2020・ジャック・プリウール
ジャック・プリウールが所有するモンラッシェは0.59ヘクタールの区画から生み出されます。非常に日当たりが良く、中斜面に位置し、土壌は薄く小石の多い石灰質土壌。東/南東向きで、水はけも理想的なテロワールです。
ブドウは小さな箱に手作業で収穫され、房ごと空気圧プレスで圧搾されます。制御された温度で36時間圧搾した後、デブルバージュ。アルコール発酵と熟成は100%新樽で行われます。また、マロラクティック発酵は100%行われます。

外観は強烈なイエローゴールドに加え、明るいシルバーの反射があります。香りは熟した新鮮なアプリコットのニュアンスで複雑かつ洗練され、白い花の様な美しいフローラルな印象。繊細でスパイシーなバニラトーストの複雑さがゆっくりと口の中に広がります。十分なフィネスがあり、エレガンスで温かみのある仕上がり。長期熟成のポテンシャルが十分に存在する逸品です。

シャペル・シャンベルタン・特級畑・2018・ポンソ
ブルゴーニュ、モレ・サン・ドニの老舗名門ドメーヌで、特級畑クロ・ド・ラ・ロッシュの最大の生産者です。モレ・サン・ドニにおける新興の大ドメーヌがデュジャックなら、伝統的名門ドメーヌはポンソであろうと言われています。その歴史はデュジャックより100年も遡ります。収穫量の少なさや、自然栽培へのこだわりもあり、間違いなく、ブルゴーニュを代表するトップドメーヌの1つです。

ドメーヌ・ポンソのワインは非常に個性的で、若いうちはタンニンも強く、濃密に詰まった黒系果実の印象を受けますが、理想の状態で熟成させたワインは、驚くべき色香を放ち、その状態は20年も30年も保つことできるため、今後の熟成に十分期待できるワインです。

こちらは、ドメーヌ・ポンソが手掛けるジュヴレ・シャンベルタン村の特級畑のひとつ。シャペル・シャンベルタンは、クロ・ド・ベーズの下方に位置する畑で、グリオット・シャンベルタンに隣接しています。ドメーヌ・ポンソのシャペル・シャンベルタンは力強いスタイルに加え、凝縮した赤黒系果実の果実味の中に瑞々しいニュアンスを感じるボディが特徴的。いつまでも続くような長い余韻が魅力的な赤ワインです。まさにジュヴレ・シャンベルタンのグラン・クリュというべき高いクオリティを持つ逸品です。

シャンボール・ミュジニー・1級畑・レ・オー・ドワ・2021・ロベール・グロフィエ
ロベール・グロフィエはモレ・サン・ドニ在所のドメーヌですが、所有畑の多くはシャンボール・ミュジニーに在ります。
1933年にロベールの父ジュールが、レ・ザムルーズに隣接する1級畑オー・ドワや特級畑のボンヌ・マールと共に所有します。現在では1級畑のレ・ザムルーズ最大の所有者として知られていますが、その他にはボンヌ・マール、シャンベルタン・クロ・ド・ベーズ等を所有しています。
全体的にロベール・グロフィエのワインは凝縮された果実味と華やかなアロマと豊富なタンニンが際立ち、若いうちからでも楽しめますが、数十年の熟成に耐えるポテンシャルを持ち合わせています。間違いなく、ブルゴーニュの中でも最も偉大な造り手のひとつです。

1級畑のレ・オー・ドワは、レ・ザムルーズの北側に隣接する1級畑です。
色調は明るく澄んだルビー色。ラズベリー、カシス、ブルーペリー、レットカラント、チェリー等の赤系果実のアロマに赤い花のブーケ、シナモンのニュアンスが特徴的です。凝縮された果実味と収斂性のあるタンニンが力強いストラクシャーを作り上げ、偉大な風格を感じさせます。余韻も非常に長く、今後数年間寝かせることも出来るポテンシャルを秘めた素晴らしいワインです。

エシェゾー・特級畑・2020・ドメーヌ・デ・ペルドリ
ドメーヌ・デ・ペルドリはブルゴーニュ地方、ニュイ・サン・ジョルジュ村に位置する生産者です。
1996年に5世代に渡ってワイン造りに携わってきたドゥヴィラール家によって設立されます。その後非常に高い評価を得ており、瞬く間に人気生産者の仲間入りを果たしました。

醸造家には、ジャック・プリウールなどを手がけ、フランスのワイン誌「ラ・レヴュー・ド・ヴァン・ド・フランス」にて女性初の最優秀醸造家に輝くなど高い名声を誇る醸造家ナディーヌ・ギュブランを採用し様々なワイン誌、評論家から絶賛され瞬く間に有名ドメーヌの仲間入りを果たしました。現在は、フランスの農業大臣から農事功労章を送られるロベール・ヴェルニゾー氏が担当しています。

所有畑はニュイ・サン・ジョルジュをはじめ、ヴォーヌ・ロマネやジュヴレ・シャンベルタン、エシェゾー等です。全体で約12ヘクタールの畑を所有。

非常に深みがあり、輝きがある赤色。非常に芳醇な黒色果実、赤系果実の香りやチョコレート、スパイシーな香り。口当たりは非常になめらかなで緻密なタンニンが広がります。澄んでいて豊富なミネラル感や綺麗な酸味がバランスを整え、素晴らしいフィネスを感じます。余韻には優雅で緊張感のあるフルーティな香りが、長く続きます。