入手困難なブルゴーニュが誇る老舗名門ドメーヌ・ポンソの特級畑コルトン
ドメーヌ・ポンソは、2000代初期までは、自身のお膝元モレ・サン・ドニを中心にワインを作っていましたが、2009年に範囲を広げる形で、他の村の畑しかも特級畑をリリースを開始しました。シャンベルタン・クロ・ド・ベーズ、コルトン・シャルルマーニュ、コルトン・ブレッサンド、そしてこの「コルトン」です。特級畑の味わいが、銘家ポンソによる新しいテイストで味わえるという、ワインファンそしてワイン関係者にとっては、非常に喜ばしい事でありました。
「コルトン」は、コート・ド・ニュイからコート・ド・ボーヌの合間に位置する格好の小高い丘陵地、「コルトンの丘」と言われるところで生まれる特級の赤ワイン。赤ワインから感じるニュアンスとしては珍しい「ミネラル感」があり、それにより、全体的に味のバランスが引き締まったような印象があります。心地よい渋みも特徴的。元々熟成にも耐えうるスタイルであり、今まさに飲み頃を迎えている状態にあります。
ドメーヌ・ポンソ
1981年からは4代目ジャン・マリー氏の息子ローラン氏がドメーヌを運営し、温度センサー付きラベルや独自に開発した合成コルクの採用など、革新的な技術を取り入れ、ワインの品質を向上させました。
ポンソでは、ブドウ栽培もワイン醸造も人の介入を可能な限り排除し、ビオロジックともビオディナミとも異なるアプローチの自然栽培を行っています。
現在は、彼の妹ローズ・マリー女史が中心となり、代々受け継がれてきたポンソのスタイルを維持し続けています。
ポンソではぶとう栽培もワイン醸造も人の介入を可能な限り排除。ビオロジックともビオディナミとも異なるアプローチの自然栽培をとります。
剪定をコルドン・ロワイヤにすることで樹勢を抑え、低収量を実現。腐敗果が収穫箱の中に混ざるだけで健全果に影響を与えるとして、選果は必ずぶどう畑で行います。
手摘みで収穫した後、摘んだ房はまず昔ながらの篭に入れ、それを最大17キロ入りの箱に移した後に醸造所へと運搬。 醸造所は4層構造のグラヴィティ・フローでポンプは一切使いません。
ぶどうの状態はヴィンテージによって異なるため、その年々に応じた対応をとります。梗を残すか残さないか、ピジャージュの頻度はどうするか、そうしたことに一切決まりは無いです。一方で、発酵容器に使い古した木桶を使用し、熟成用の小樽も古樽(5〜20年もの)、酸化防止剤である亜硫酸の使用は極力抑えるという原則は毎年一貫しています。
亜硫酸はまだ発酵の始まらない破砕前に小量加えるものの、その後は窒素ガスや炭酸ガスなどの不活性ガスでワインを保護します。瓶詰め時でさえ、亜硫酸の添加は行いません。
ポンソのワインは非常に個性的で、若いうちはタンニンも強く、濃密に詰まった黒系果実の印象を受けますが、理想の状態で熟成させたワインは、驚くべき色香を放ち、その状態は20年も30年も保つことできるため、今後の熟成に十分期待できるワインです。
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