幻のシャンパーニュ”サロン”の2013年ヴィンテージ
白葡萄のシャルドネ種の聖地として知られるコート・デ・ブランの中でもグラン・クリュ格付けの畑で、良年にのみ最上質のシャルドネの一番絞りの果汁だけを使用して、たった一銘柄のシャンパーニュのみをリリースするという類稀な独特の哲学を貫く孤高のシャンパーニュ・メゾンといわれています。
1911年といわれる初ヴィンテージより現在に至るまでの間、世にリリースされたのはわずか40数ヴィンテージに過ぎず、シャンパーニュ造りに対する独自の哲学を徹底して追求する姿勢がうかがえます。
サロン(ドゥラモット)
サロンは数多あるシャンパーニュ・メゾンにあって、孤高の存在です。単一畑、単一ヴィンテージのシャルドネのみを使用して造られます。すべての条件が揃った類い稀なる年にのみリリースされるため、約110年の間に僅か40ヴィンテージあまりしか造られていません。
サロンを創業したのはウジェーヌ・エメ・サロン。毛皮商であった彼は、シャンパーニュに惚れ込むあまり、自らの手でシャンパーニュを造ることを決意します。
しかも、至高のシャンパーニュを目指すため、コート・デ・ブランのグラン・クリュ、ル・メニル・シュール・オジェ村のシャルドネのみを用い、単一収穫年のミレジメとしています。
ウジェーヌ・エメからシャンパンを飲ませてもらった友人たちの間で評判が評判を呼び、やがてこれがマキシム・ド・パリのハウス・シャンパーニュに取り上げられます。
当時のマキシムは社交界の中心であり、世界中から最も舌の肥えた人々が集まっていたそうです。
そうした紳士淑女に認められ、ウジェーヌ・エメ・サロンのシャンパーニュはコニサーの間で語られる存在になりました。
現在、サロンはウジェーヌ・エメ自身が購入した1haの畑のほか、契約農家が所有する19の区画、合わせて15haの畑から造られます。
これらの区画はすべてメニルの東向き斜面の中腹に位置し、陽当たりに優れ、水はけがよく、またにシャルドネの聖地です。
またメニルの大きな特徴として表土が浅く、ブドウの根はすぐチョーク層の岩盤に辿り着くため、きわめてミネラルの強いベースワインを生み出します。
しかし、このミネラルたっぷりのシャルドネは長期間の瓶内熟成を経ることで、他のいかなるシャンパンでも再現不可能な、エレガントかつパワフル、複雑にして生き生きとした、奥深い風味が生まれます。
したがって、サロンは最低でも10年の瓶熟成を経てようやく出荷されます。
また、デゴルジュマン(澱抜き)が行われた後もさらなる熟成は可能であり、ヘーゼルナッツやモカなどの香ばしいフレーバーを感じさせます。このようなフレーバーに出会うと、一瞬、サロンはオーク樽でベースワインの醸造を行っていただろうかと考え込むほどだが、サロンは今日、すべてステンレスタンクで醸造されています。
そのサロンと同じ村で造られる姉妹メゾンがドゥラモット。250年の歴史とシャルドネへの強いこだわりを持ったメゾンです。サロンが造られなかった年のブドウは全てドゥラモットに使用され、醸造家もサロンのチームが作業にあたります。
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